春季企画展「俳人長谷川可同(かどう)と餅舎(もちのや)コレクション」

■開催日時

令和2年3月18日(水)~6月14日(日)

■集合場所

旧長谷川治郎兵衛家

■内容

俳諧の道の奥義を窮めた可同の活躍がうかがえる資料や日本各地の餅屋の商標や皿など餅にちなんだ収集品など、約80点を展示しています。餅にちなんだ収集品は、民俗資料としても大変貴重なものです。長谷川可同(定矩1868~1925)は、明治元年に長谷川南家・武右衛門(ぶえもん)定静の子として生まれ、長谷川本家11代を継ぎました。木綿問屋のほかにガラス店を開設するなど、経営の近代化を推し進めました。漢学を修め、日本画を学び、裏千家の皆伝を受けています。俳諧には特に力を注ぎ、神宮の神官・大主耕雨(おおぬしこうう)について、研鑽を積みました。「餅舎」のことは特筆すべき事といえます。「餅舎」は大正9(1920)年に敷地の一隅に建てられた建物で、全国各地から収集した餅にちなむもの数千点を公開しました。「餅舎」の名前は世間に広く知られており、松阪を訪れた著名人や風流人は必ず「餅舎」に立ち寄って観覧しましたが、昭和16年にやむなく閉館となりましたが、昭和16年頃にやむなく閉館となり、建物は昭和63年頃には取り壊されました。

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